母乳育児

完全母乳育児とカンガルーケアによる発育障害

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ほとんどの女性が、赤ちゃんを育てるなら完全母乳で…といった考えを抱いています。なかには、脅迫観念に近い状態のママもいるようですが、あまりそればかりに固執するのはママだけじゃなく赤ちゃんにも良くないと言われています。母乳育児にこだわる人が多いのは、母乳の方が乳幼児の成長に必要な栄養素を与えることができると言われているからです。

出産直後の母乳は黄色調の粘度が高いものとなっており、「初乳」と呼ばれ、新生児に必要な栄養素がすべて揃っているまさに完璧な食事といわれています。

生まれて1時間以内に哺乳させる事が良いとされており、その後も完全母乳を継続する事がWHOでも勧められています。 日本の厚生労働省では、このWHOの見解を推奨しており、これが「生後6ヶ月までは完全母乳で」といった雰囲気を作りだしているともいえます。

完全母乳育児が危険視されるようになったワケ

ただ、最近になって、必ずしも赤ちゃんに母乳をあげるのが良いものとも限らないという意見が多くなってきました。母乳が赤ちゃんにとって栄養価の高い完璧な食事であることは変わりませんが、その与える姿勢に問題があると言われています。

  • 出産直後から母乳だけを与えようとする。
  • 出産直後はお母さんの母乳がまだあまり出ない。
  • 母乳の出が悪いので赤ちゃんの栄養も明らかに不足。
  • 明らかに不足しているのにミルクはあげない。
  • 栄養不足で赤ちゃんの健康状態悪化。
  • 将来的に何らかの問題を発生させることになるのでは…。

上記のような完全母乳育児の姿勢が問題視されているのです。

母乳育児だけに頼ってしまうのが危険視されるようになったのは九州にある産婦人科医院による調査結果がきっかけです。完全母乳と出産直後のカンガルーケアを推進し始めてから、発達障害児が増加していることが調査で判明したのです。

出産直後から母乳が十分に出るのであれば完全母乳でも問題は無いのですが、産後24時間以内においては母乳がほとんどでないのが当たりまえ。しかも、赤ちゃんが十分なカロリーを母乳から摂取できるようになるのは、はやくても3日はかかるといわれています。つまり、母乳が十分な量としてでるまでは、ミルクなどでしっかりとカロリーなどをサポートしなければならず、それが怠ってしまう事で低血糖の状態となってしまい、将来において重大な発達障害に繋がってしまう事になる…と考えられているのです。

完全母乳が推奨される理由の一つとして、昔から3日間は母乳がでなくても赤ちゃんは大丈夫…といった迷信的なことが言われていますが、これは科学的根拠がなにもない説。科学的にいえば、赤ちゃんは3日間母乳を飲まないで大丈夫な状態であるとはいえないのです。必要な時期に必要な栄養やカロリーなどが摂取されないことでどんなことが起こるのか…そんなことは誰がみてもわかることです。

カンガルーケアとは?

完全母乳育児と共に危険視されはじめたカンガルーケア

カンガルーケアとは、生まれた赤ちゃんを母親の胸にのせ肌を肌のスキンシップをおこなうもの。赤ちゃんの体温を安定させるのと同時にママの気持ちもリラックスさせ、母子共に良い影響を与えるといわれていたカンガルーケアですが、カンガルーケアを取り入れた直後それが原因であろう呼吸停止や重大な脳障害を負う事故が増加しているそうです。

具体的には、長すぎるカンガルーケアが子どもの体を冷やしてしまうということが問題のようです。体温が低下することで抹消血管の収縮がおこりやがて肺高血圧症から呼吸循環調節機能不全を引き起こす事になり、最悪心配停止といった事態まで起こる可能性が指摘されています。

結論、完全母乳育児はダメなの?

母乳というのは赤ちゃんが生まれれば自然と大量に湧き出てくるものではありません。多く出る人もいれば全然出ない人もいます。しかも、ほとんどのママが最初の数日間はなかなかでないのが当たり前です。

母乳は赤ちゃんにとっては良いものではありますが、どんな状況下でも必ずそうだとはいえません。ママの体内で作られる母乳は、ママの体調や心理状態で大きく左右されるもの。量はもちろん、栄養価すら変わるのです。

完全母乳育児の場合、母乳の変化が赤ちゃんの成長に影響を与える事に直結しますから、もし量や栄養バランスが不足しているようであればその分はミルクで補うようにしなければいけません。ミルクの品質は常に研究・開発されており、今では母乳に近いものとなっています。赤ちゃんを優しく抱いてミルクを飲ませることで、ママと赤ちゃんとの絆も確立されていきます。栄養的な意味でも、母子のスキンシップの意味でも必ずしも完全母乳である必要はないのです。

母乳育児に固執し過ぎて、赤ちゃんにとって何が最も良い効果をもたらすかをしっかり判断した上で母乳育児を行うことが大事。場合によってはミルクなどの併用も考える柔軟な対応を!

そしてカンガルーケアにおいても、その危険性は確かにあるものの100%母子に悪いものであるといった事は言えません。リスクがあることを知りそれを回避できるようにしっかりと理解する…これは産院はもちろんこと、ママも理解しておかなくてはいけないことです。定められたガイドラインを守る事が、赤ちゃんの命を守る事にもなるのです。

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